■リアル男子の告白
いやあ、しくっちゃいました。あっけなくバレちゃったんです。
絶対にバレたくなかった内緒にしていた社内ラブ。
仕事中や会社の近くでは出来るだけ距離を置いて気をつけていたんですが。。。
カノジョとボクの出会いは面接の日でした。
女性向け商品販売の中小企業。指定された日時に受付を済ませて待っていると面接室まで案内してくれたのがカノジョでした。
そう、カノジョは2つ上の先輩。
白状します。
恥ずかしい話ですが、この時一目で
勃起してしまいました。
あばたもえくぼ、かもしれませんが社内でも上位の美人で肌が白くて髪が長く、なんとも言えない唇がグロスで潤んで色っぽくたまらないんです。
立ち振舞いからお嬢様育ちの品の良さがイヤでも伝わってきて、まさにボクの理想どおりでした。
その日は、面接官に悟られないように必死だったのを覚えています。
晴れて入社が決まった時には、これからの仕事のことより、またカノジョに会える嬉しさの方が勝っていました。
入社日。
応接室で待っていると入ってきたのは、カノジョ。
何という幸運!!
たまたまボクの教育係として抜擢されたとのことでした。それからはご想像の通り、男女にありがちな当たり前の歩みで急接近、あっという間に恋人関係に。
付き合ってみると年上のカノジョは、ずっと大人びていてボクを弟のように世話をやいてくれます。
驚いたのは意外とエッチに自由奔放なこと。お月のものが近づくと決まっておねだりをしてきます。
一度火がついてしまったカノジョは歯止めがきかず非常階段とかで即ハメなんてこともありました。
スカートだけをめくり上げて下着類を一気に下ろすとアソコはすでに熱く熱を帯びて底知れない泉のように濡れていて準備万端なんですから、ためらう道理がありません。
特にバックが好きで、後ろから細い腰を両手で支えてイッキに突き上げると、クチュクチュと下のクチが返事をしているかのように締め付けてきます。
くびれたウエストからヒップにかけてのラインはまさに絶品で、誰が例えたのか「桃尻」とはよく言ったものです。美味しそうな逆ハート型の桃尻に矢を射抜くようにボクも夢中で臀部を突き続けてしまいます。
カノジョは整った顔を悶絶の表情に変えメスそのものになります。
地下への階段は人が通ることはほとんどないんですが、それでもアノ時のカノジョの押し殺した息づかいと甘くセクシーな声がボクは大好きなんです。
こんな調子ですからボクにとってカノジョとの逢瀬は素晴らしく充実したものでした。
社内という ある意味神聖な領域で「バレないように」という緊張感がより二人に拍車をかけます。
そして二人だけの秘密が増えるたびにのめり込んで・・・愛しくてたまらない。
その日は突然やってきました。
会社の飲み会でのこと。
皆、時間が経つにつれ酔いが回ってきた頃、幾つかのグループができたりトイレのたびに席の入れ替えがあったり。
この自然な流れを機に二人はやっとの思いで隣同士の席に。
「お・待・た・せ ❤」
と背中越しに耳打ちするカノジョ
「次、何にする」
自然を装っておかわりを促すボク。
もちろんテーブルの下ではそっと手を握りあっています。
店員を呼んでモヒートとビールとお茶漬けを注文。
昼間の会議が長引いて昼食が取れなかったボクは、酒と肴だけでは空腹を満たせず、頼みました。
それから同じテーブルの仲間達とたわいもない話で盛り上がり、追加で2~3杯の酒を飲みきったところでお開きとなりました。
その日も酔ったカノジョは上機嫌で、一緒に帰ろうと駄々をこねますが、さすがに同僚や上司の目があります。ボクも同じ思いでしたが、カノジョを同じ課の女の子に任せその日は無難に帰宅。
翌日の昼食時
「お前、やるね~、抜け駆けしやがって」
割と心を許せる同僚の一言。
「えっつ!?なんだよいきなり」
「隠しなさんな。カノジョと付き合ってんだろう、もうバレバレだよ」
「な・・・なにが・・・」
「昨日の飲み会でお前が頼んだ茶漬けの残り、カノジョ食ってたらしいじゃん。朝から女子はその話題で持ちきりだぞ。
『ふつう同僚異性の食べ残しなんて食べないよね。しかもお茶漬けだよ~』ってさ」
バレた。そういうことか。
しくった~~!!!
全部食べときゃよかった。いつも分けあって食べる習慣が、つい、でてしまったのだろう。
「運が悪かったよ。それ見てたのお局でさ、カノジョ会議室に呼ばれたみたいだ。あとで慰めてやれよ。でもカノジョできて良かったじゃん。俺は応援するから(笑)」
油断禁物、人の目はどこにあるかわからないものです。
しばらくの間、カノジョはボクにすまないと落ち込んでいましたが、今は笑い話にして完全交際宣言。自他ともに認めるカップルになりました。
秘密がなくなってスリルや緊張感はなくなってしまいましたが、堂々としていられるのでラクはらくです。
バレた後に様々な人から聞いた話では、他にも習慣とは恐ろしいもので、
・ふとした瞬間に周りを気にすることなく無意識のうちにニックネームで呼んでしまう
・社員同士で撮りあった記念写真では必ず二人並んでいる
・駅ホームでいつも使う出口と違うところで見かけられた
・香水の残り香が変わった
といった場面が多数目撃されていて、社内の噂になっていたそうです。
そこに今回の「お茶漬け事件」で決定的になったわけです。
知らぬは本人ばかりなり
社内ラブは「二人だけが知っている秘密」がバレるかもしれないというリスクがあってこそ燃えるもの。
大事にしたいから内緒にしていたのに、思わぬ習慣から自滅していたとは。。。
内緒のラブを楽しみたいなら、みなさんもお気をつけください。
See you