■リアル男子の告白
「あなたって 夜は悪魔、朝は天使ね。そんなあなたが私は大好き」
どこかの映画の女優さんのセリフらしい。
お泊りの翌朝、カノジョの部屋でボクが珈琲を淹れると決まってそう言う。お気に入りなのだろう。
カノジョも、ボクの歴代彼女の中でもかなりエッチだ。
普段タイト系のスカートに黒や赤のセクシーなレース付きの下着を愛用しているのに、二人きりの時は大抵ゴムウエストのスカートをはいて、たまにクマのキャラクターがワンポイントでバックプリントされた下着をつけたりもする。
そのギャップもたまらないのだけど。。。
ボクは設計を生業としている。いまだに鉛筆で1mm以下の線を書くこともある神経を使う仕事だ。趣味は珈琲。
カノジョはインテリアコーディネーター。要は仕事を通じて知り合った。仕事が終わってもなかなか緊張がとれないボクを気遣ってくれる彼女は良きパートナーであり恋人だ。
カノジョといると自然体でいられる自分を感じる。
健康的に良く食べ、ケタケタとかわいらしく笑うカノジョにボクは惚れた。
二人には「隠れ家」と呼んでいる行きつけのBarがある。
お互いの家から中間地点にあり、待ち合わせなどにも便利だ。マスターや店員さんともすっかり顔なじみになって指定席もできた。
Barではよくあるアップライトピアノの横を通り抜け一番奥の壁際。薄暗い店内のコーナーにあるテーブル席だ。シックな落ち着いた木彫のテーブルにセンスのいいメキシコタイルがほどよく埋め込まれ腰から下を隠すように工夫されている。
待ち合わせの19:30を15分オーバーして店に着くと、カノジョはすでに指定席で携帯をいじっている。
「ごめん、遅れた」
「仕事だったんでしょ、いいよ」
「なんだ、先にやってればよかったのに」
「あと5分でそうするとこだった(笑)」
カノジョの左、テーブル席の角を挟んで90度の位置に座る。いつものポジションだ。
とりあえずの ジンライムとラムコーク、マルゲリータにおつまみは野菜スティックとチーズの盛り合わせを注文する。
「寂しかった?」
「すっごくね」
これが二人の「愛してる」の合言葉だ。
それからカノジョは最近見つけたというケーキ屋のスイーツの話や友達のうわさ話を楽しそうにしゃべり、あの特徴のある笑い方でよく笑った。
話が一通り終わるころには注文したすべての料理がテーブルに並んだ。
酒に弱いカノジョは2杯目を半分ぐらい空けたところで瞳が潤みだす。
「ねえ、いつものやって❤」
(ほらきた)
ボクは慣れた手順でテーブルの下でカノジョの膝にそっと手を置く。ひざの中心から腿の付け根まで下から上へとゆっくりと、触れるか触れないかの指先を滑らせる。うぶ毛を逆立てるように。
同じ動作で両足を終えると今度は親指と4本の指で挟んでやさしくマッサージをするように下から上へ。
カノジョは感じ始めたのか、もぞもぞと脚を開いたり閉じたりしながら瞳を閉じる。
後ろは壁。誰も通ることはない。しかも店内で一番奥にあるここだけは完全に死角だ。この席はこういうことをするにはうってつけだった。
少しずつ親指の位置だけをずらしながら魅惑のデルタ地帯に近づける。思わずカノジョが肩を寄せて耳元で吐息をもらす。
「はう~ん❤」
「今日はどんなパンツ?」
「確かめてみて」
壁と背中の隙間から腰を抱くようにして後ろからゴムウエストのスカートに右手をもぐりこませる。ゴムに抑え付けられながら5cm、10cmと深く潜らせていく。この窮屈感が何とも言えない興奮を誘う。
椅子の形に変形したヒップは量感を増しているように見える。ストッキングははいていない。手さぐりでお尻の割れ目のやや下に下着の線が確認できた。下着の上からやさしく両方のヒップをさすってやる。
「な~んだ、はいてるのか。つまんない」
ボクは一度スカートから手を抜いてジントニックをひと口。
「い・じ・わ・る」
紅潮した頬を寄せてカノジョが続きを求める。
道筋を覚えた右手は一気にスカートと下着のダブルのゴムの強さに反発するようにして直接お尻に触れる。しっとりと汗ばんでもっちりと肌に吸い付きプルプルとさわり心地がいい。
さらに深く割れ目へと手を伸ばす。
アナルに触れた。
一瞬ピクッと体を硬直させたカノジョを観察しながら、そこにはとどまらずスルー。核心の大いなる溝に到達すると、すでに熱いラブジュースが溢れ出している。カノジョは濡れやすい。下着はもうびしょびしょだ。
手のひらを広げて中指を立てて後ろから溝に潜入。ヌルッと抵抗もなく、熱い肉ひだの溝に いとも簡単に奥まで入ってしまう。締め付けてくる。吸い付いてくる。
「はっ、はっ、はっ ❤」
歓喜の声を押し殺すカノジョ。
しばらく溝の中で指を動かしながら、椅子とヒップに挟まれる形でカノジョの上半身の重みをダイレクトに味わう。
それ以上のことができないもどかしさを悟ったボク。
今度は前からひざ下丈のフレアスカートを太ももの半分までまくり上げて、お構いなしに下着の中に手を突っ込む。もちろん顔は何ごともないようにまっすぐカウンターを見ている。
人差し指がざらざらとした感触にあたる。さらに深く沈めていくと湿り気を帯びたざらざらに変わる。全身にうっすらと汗をかき秘密のデルタ地帯もふやけているようだ。男を刺激するメスの臭いが立ち昇る。手さぐりで陰毛をかき分け、かわいらしい小さなダイヤモンドのような核に触れるとカノジョは大きく後ろにのけぞった。
「ダメだよ、耐えなきゃ」
ふれあっている肩で合図をおくって前かがみにさせる。
それから5~6分、二人だけの世界を堪能する。
そう、
カノジョがゴムウエストのスカートを好むのはこのためだった。
薄暗い店内の死角で人目を気にしながらスリルの中で快楽を味わう。これがカノジョの、いや二人の密かな楽しみだ。
店内に流れる古いレコードからの小刻みにビートを刻む心地よいジャズの音や他の客の会話でボクらの声は消されているし、誰にも気づかれていない(と思う。メスの残り香以外には)
それから からだの芯に火がついてしまったボク達は、彼女の部屋で何度も抱き合って果てた。
翌朝、ボクはいつものように趣味のコーヒーを淹れる。
激しかった昨夜の余韻を覚ますように ほろ苦いコーヒーの香りがカノジョの部屋をやさしく包む。
「あなたって 夜は悪魔、朝は天使ね。そんなあなたが私は大好き❤」
See you