書店員をはじめとしたマンガ好きが選考員となって、2018年に出たマンガから多くの人に読んでもらいたい作品を選ぶマンガ大賞2019が2019年3月19日に発表され、篠原健太の『彼方のアストラ』(集英社刊)が受賞した。突然、宇宙空間に放り出された9人の少年少女が、宇宙船を確保し、惑星を巡って食糧や水を調達しながら故郷の星を目指す冒険あり、サスペンスありのSFコミック。3月19日に開かれた授賞式には作者の篠原健太が登場し、2018年に『BEASTARS』で受賞した板垣巴留の担当編集者からプライズを受け取った。


「マンガ大賞は大人っぽいマンガが取るイメージがあったので、宇宙で冒険するバリバリの少年マンガが取るとは思わず驚きました」。スーツ姿で授賞式に登場した篠原健太は、こう話して憧れていたというマンガ大賞の受賞を喜んだ。
『SKET DANCE』の連載を自ら終わらせ、学園が舞台のコメディから離れた企画を考え、バトルものを思いついたものの1年くらいでボツにした篠原。それならと宇宙が舞台の冒険はどうかとひらめき、企画を作り上げて週刊少年ジャンプの連載会議に持ちこんだ。
ところが、「企画を出したら1発ボツの爆死でした」と篠原。衝撃だったが、今から振り返れば暗くて気弱な主人公が冒険の中で成長していくといったストーリーで、あまりおもしろくなく連載されたとしても「途中で打ち切りになっていた」と自覚している。それでも、当時は「企画を成仏させたい」という思いが強く、その頃に始まったウエブコミックの「少年ジャンプ+」で連載したいと訴え、15人いたキャラクターを9人に減らすなどしてストーリーを凝縮し、5巻くらいと決めて連載を始めた。

紙のジャンプで一時代を築きながらウェブ連載に回ることに抵抗はなかったようで、アナログからデジタルへとツールを切り替えた時期でもあって、すんなり入ってはいけたという。ただ、連載が始まってからは、「紙のジャンプのパワーをあらためて感じた」と篠原。「週刊誌はパラパラと読んで絵がおもしろければ目にとまります。おもしろいとなって読み始めますが、ウェブは自分から読みに行かない限り読みません」。
反響も最初はあまりなく、宣伝が必要とアカウントを取ってTwitterでPRを始めた。こうした努力があり、作品自体が完結に向けてグッと盛り上がったこともあって、『彼方のアストラ』は評判となり、今回のマンガ大賞2019受賞へと至った。
9人の少年少女がいきなり過酷な宇宙空間に放り出される展開からは、萩尾望都の名作SFコミック『11人いる!』が思い出される。篠原も、「指摘される『11人いる!』は好きな作品で、パロディめいたセリフも入っています。あと、言われるのがアニメの『無人惑星サヴァイヴ』ですが見たことはありあません」と明かす。一方で「『インターステラー』や『ゼロ・グラビティ』は画面にも影響が出ていると思います」と、ビジュアル面での影響を洋画から受けていることを明かした。
そうした着想の源流にあるのが、『ドラえもん』で知られる藤子・F・不二雄によるSF短編「宇宙船製造法」。宇宙で遭難した少年少女が、宇宙船を修復しようと奮闘するストーリーは、たしかに『彼方のアストラ』に影響を与えていそう。藤子・F・不二雄には「カンビュセスの籤」、「ミノタウロスの皿」、「みどりの守り神」といった傑作SF短編が多くあり、篠原への影響を探るついでに読んでみると、いろいろと発見がありそうだ。
引用元: IGN JAPAN
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