■リアル男子の憂鬱
世の中、将棋ブームですね。
最近では女流棋士さんもTVに多く出演されています。
流行りにノっかって、ネットで何気なく再生した動画で解説してたのですが 「穴熊 (アナグマ)」戦法って知ってますか?
難しいことはボクにもよくわからないけど、王様を自分の陣地内の一番奥の角において周りを囲む鉄壁の守りの反面、王様には逃げ道がないという弱点もあるんだって。
・・・ふと我に返って思い当たることがある。
ボクの日常にはこんな光景は茶飯事だ。
その日、都心から離れたエリアに会社があるボクは、やっと仕事から解放されて帰路の通勤電車に座れた。
2~3駅を過ぎそこそこ大きな駅でほとんどの人が降り、そして同じぐらいの人数の人が乗り込んでくる。車内はあっという間に満員。椅子取りゲームのように空いたばかりのボクの両脇の席を求めて争うように女性が2人。
左隣を確保したのは20代のOLさんらしき普通の身なり。ボクのコートの端をためらいもなくお尻で引いたまま座るなりケータイゲームに夢中だ。
困ったのは右隣。
30代と思われる化粧の濃い真っ白なタイトミニをはいたその人は目測を誤ったのか
後ろ向きのままボクの腿に半分お尻をのせる!!
そのまま滑らせて腿を密着させたまま座っている。
嬉しいやら注意するのもいかがなものか
男ならラッキー!と思えるのはほんの一瞬で、リアクションに困ってしまう。
それにしても
「ごめんなさい」の一言もなく平気でいられる女性っていったい・・・
こういう場面ではやっぱり女性が強い。
駅に着くたび乗客は入り口から少しづつ押されて目の前の吊革につかまったのは細身の女性。スポーツジムの帰りみたいだ。汗をかいて暑いのかスポーツコートの前をはだけている。ボクの両足の間に立つ位置で揺れに備えて踏ん張っているのか
ピチピチのスパッツ姿は下半身のラインが強調されている
一点を想像してしまう。座っているボクの視線には目の毒だ。
電車の揺れとともにヒップに挟まれた左のコートはツッパリ、嫌でも右の腿は密着する。前からは恥ずかしくなるスパッツの光沢・・・気が気ではない身動きのできない状態。
まさに女性に囲まれた「穴熊(アナグマ)」状態だ。
別の日。
上京してきた友人が泊まっている高層ホテルのレストラン階で待ち合わせた時のこと。
ボクはあわててエレベーターに乗り込んだ。
閉まりかけたドアにあわてた割には20人乗りの個室内はまばらだった。
静かに閉まったドアを背中で感じながら、狭い長方形の空間を見渡して左奥のコーナーを陣取る。
ボクはいつものように携帯チェックを始める。
LINEが一件
もう着いてる。先にやってる
友人からだ。
(相変わらずだな とちょっと嬉しくなる)
ちょうどディナーの時間帯らしくエレベーターは客室の各階で停車を繰り返しながら登っていく。
2人連れの若い女性、3人連れのミセスたち。なにやら楽しそうに会話して乗り込んでくる。
(早く着かないかな。はやる気持ちを抑えながら目的階の到着をじっと待つ。)
なおもエレベータの各停は続く。
だんだんと空間は埋まってくる。
気づくと いつの間に!!
後ろと横の壁意外ボクの周りには女性ばかり。あと一人乗り込んできたら、きっと隣は肩が触れ合ってしまうだろう。前の二人の女性はボクのことなど気にせずに小声でおしゃべりしている。時々、笑い声や身振りでからだを動かすため
あと1センチで股間がお尻に触れてしまいそうになる
(違いますから (^^;) 誤解しないでください。これは不可抗力)
それどころかエレベータの中はオンナだらけ。
数えてみれば「16:1 !?」
それはまるで女性専用車両のようだ。ここはハーレムか!?一瞬不埒な妄想に襲われる。
(このまま、妄想道理にあんなことやこんなことが・・・続くわけない。)
これは現実。
まさに「穴熊(アナグマ)」状態。
携帯に目を奪われていたボクは想定外のリスク回避のための自己防衛の機を逃してしまっていたんだ。
こんな時、男は弱い。携帯を両手でできるだけ高い位置にして(とにかく何も起こらずこのまま早く目的階に着きますように)と祈るしかなかった。ほんと冷や汗ものだった。
それからのボクは身動きできない緊張の中で、様々な化粧品が混ざった匂いに酔ってしまった。
街でもスカートのシワを気にせず無造作に椅子に座る女性やスカートを挟まずに直接下着をサドルに着けて自転車にまたがる女性、スカートの後ろが上がることも気にせず前かがみになって落し物を拾う女性などをよく見かける。
女性には後ろや尻幅に感覚はないのだろうか?
こういう人ばかりなら女性専用車はきっといらないと思う。
尻幅無頓着お座り電車も気まずいエレベーターも
これってもしかして、