お正月に、新年会に、成人式・・・何かとお酒を飲む機会を与えてくれて、初めて日本に「ありがとう」を感じるお酒大好きな私。独り身、年齢:成人以上、男無なしの哀しき女。ひとり飲みでも問題なしの「お酒はいいyoね~」が口癖で、もう、お酒と結婚しちゃおっかぐらいの勢いだよ。笑っちゃうでしょw
ビールに日本酒、酎ハイ、ウイスキー、基本何でもイケる口の私なのですが、せっかくのお祭りムードにあやかって今回はちょっと背伸びして前から気になっていたBarにでも行ってみることに。
初めてのお店のドアを開ける時って小心者の私にはちと勇気がいります。小さく深呼吸していざ入店。
「いらっしゃいませ」
さすがにカウンターメインの薄暗い店内は大人のムード満載。やっぱり私には場違い帰ろうか・・・などと思っていると
「お一人さまですか?」
40代前後のマスターさんに促されカウンターに着席。よく見れば私好みのちょいイケメン。そうきましたか!まあ良しとしよう。ああ、言い忘れましたが恋愛免疫不足の私は惚れっぽいのであった(汗)
ほどよく温められたおしぼりで手を拭きながらもう一度店内を見回してみる。レンガ風のこじゃれた壁に暖炉のイミテーション、カウンター内一面の壁に並べられた世界中のお酒、曲名はわからないけど気もちのよいジャズ(たぶん)が流れて落ち着く感じ。
客は少しづつ間隔を開けてカウンターやテーブル席あちこちに座るカップルばかり。(ちぇっ、どいつもこいつも盛りがつきあがって。ひとり飲みには気が引けるじゃんか)と心の声にご立腹モードになりかけた時にまたしてもマスターさん。
「何を飲まれますか?」
決して口数は多くないのだけれどいいタイミングで単刀直入に聞いてくる。さすがプロだね。ならば私は初心者として王道の返ししかないよね、ここは。
「こういうお店初めてなんでおいしいお酒教えてください」
「そうですか、ありがとうございます。では普段はどんなお酒を飲まれてるんですか?」
「ビールとかハイボールですかねぇ」
(コラこら嘘つけ)と心の声。
「強めのお酒でも大丈夫ですか?」
「ええ、少しなら」
(おいおい、いつかバレるぞ、まあ、頑張りな)と心の声再び。
「では、カクテルでデート気分を味わってみてはいかがでしょう」
「・・・??」
(なんじゃそりゃ、さては口説こうとしてる?!お前もか。)の心の声も空しく
「まあ、お任せください。」
「は、はい。お願いします。」
と言ってしまった。
頑張れ私。こうなったらその挑戦受けてやるってもんだ。酒女をなめんなよ。な~んて頭の中で妄想しながらカクテルとやらを待つ。確かカクテルってすっごく種類があって選ぶの大変なんだよね。お任せはある意味正解かも。
カウンターの中では二人のバーテンダーがシャカシャカやっている。悔しいけどちょっとカッコいいね。
次第に緊張シワもほぐれてきたころ私の前には
ソウル・キッス(soul kiss)なるオレンジ色のワインベースのカクテルが登場。
「まずは出会いのキッスからですw」
とニコニコとほほ笑んだマスター。
おいおい、キッスっていってもソウルがついてるじゃん。てっことは”魂の接吻”ってディープKISSってことじゃないの!!ちと激しすぎるよんマスターさん。いけない いけない、また妄想してしまった。
さて、お味は
「おいすぅい~~~」ワイン系だったので飲みやすくて緊張気味の体をやさしく癒してくれるようなのど越しに完全ノックアウト。
ああ、私は本当に心の込もったKISSいつになったらもらえるのかな。などとセンチになっていると
「いかがですか? 次はベッドへ」
⇒ビトゥイーン・ザ・シーツ(Between the sheets)
「そしてボディです」
⇒シルバー・ニップル(Silver Nip-ple)
「次は心に火をつけて」
⇒エクスタシー(Ecstasy)
「お味は最高ですか」
⇒オーガズム (Orgasm)
「最後のお替りは場所を変えて」
⇒セックス・オン・ザ・ビーチ(Sex on the beach)
てな言葉でマスターに立て続けに攻められ、もとい、ススメられるまま合計6杯も飲んでしまった。。。
(カクテルがこんなエロいネーミングだったとは知らなかった。でも美味しかったからまあいいか。)
それにしてもマスターのあの低い甘い声「惚れてまうだろー、それがお前のやり方かあ~~」などと女芸人のギャグで自分をごまかすも
あとは男か~~~誰か愛をくれ~~(泣)
そして妄想はつづく。。