■リアル男子の告白
「いいじゃん、教えてよ~、今日は何でも言うこと聞く約束でしょ」
カノジョとの記念日をすっかり忘れていたボク 。
これはカノジョが強要する罰ゲームでのこと。
「だからって、なんで初体験の話なんか聞きたがるんだよ」
「だって気になるじゃん。あなたのポニョくんの成長記録」
「なんだよそれ。意味わかんねーよ」
それなりに恋愛もしてきた。
そのたびにエッチの回数もRPGのライフポイントのように積もって、少しは上手くなった ( 。。。と思う )
カノジョは3人(番)目。
「あなたのポニョくんがいい仕事できるようになったのも 初めてがあったからこそでしょ」
カノジョのいうポニョくんとはご想像のとおりボクの男性自身のことだ。失礼な、ポニョよりは成長している。青年暴れん坊将軍だ(笑)
カノジョは今、ソファーに寝そべっているボクの横。
床に座りこんで、まだそんなに硬直していないポニョくんをズボンの上から愛しそうに なぞっている。
「さあ、早く話しなさい (^^)q」
読者のみなさんも男が語る初体験談なんて興味あるんでしょうか?
ときどきカノジョが異常なのか?エロスの女神なのか?わからなくなります。
ともあれ成り行き上、良かったら最後までお付き合いください。
それは高校生の夏休み。
ボクは美術部の1年生。もちろん童貞。
県内で有名な大所帯のこの美術部は7:3ぐらいの比率で女子が多い。
入部する男子のほとんどが部活で絵を習うというよりも、彼女をつくることがお目当てだった。 (と思う)
だけど思春期真っ只中のボクは、幼なじみの女友達から からかわれて育ってきたせいか、不思議なくらいオンナというものに興味がなかった。
むしろ面倒くさい存在。
(信じてはもらえないかもしれませんが)
なので同級生の付き添いでそのまま流されて何となく入部してしまった。絵はまんざらキライではなかったから。
圧倒的な人気の油絵科を避け、比較的人数の少ない静かなデザイン科を選択したのもそのためだ。
1年生男子はボクだけだった。
デザイン科を取りまとめるのは2年生の副部長。本気で美大を目指している。
見るからに真面目そうな学級委員タイプの女子。黒髪ワンレン、やや細身のふつう 65点。細いチェーンをつけたフチなしメガネがよく似合っていた。
ボクは先輩と呼んでいる。
部室の清掃、出欠確認、モチーフの準備と片ずけ、日誌、戸締まりまで卒なくこなしていた。
デザイン科はいつも石膏像をデッサンし面取りをして色付けする平面構成に取り組んでいる。
夏休みは美大入試の対策もあって、毎日朝から一日中、油絵科はキャンバスに、デザイン科はパネルに向かう。
この日、顧問から出た課題は
「よーし、誰とでもいい。今から二人づつペアを組め。お互いをモデルにクロッキー100枚、外に出て風景の水彩スケッチ10枚、明日までの2日間で仕上げなさい。せっかくの夏休みなんだし、同じことばかりじゃヤル気が出ないだろう」
一瞬ザワザワと盛り上がってペアが決まっていく。付き合ってる者同士、男同士、女同士、同学年同士 さまざまだ。
積極性に欠けるボクは当然のように最後まで相手が決まらず残ってしまった。
同じだったのが副部長。
もっとも 彼女の場合は、みんなをきちんとペアにするよう取り計らっていたための結果なんだけど。
こうしてボクたちは残った者同士ペアになったんだ。
副部長と1年坊主。
輪をかけて無気力なボクの態度は誰が見ても人畜無害。噂になるほどの興味も持たれていないだろう。
「さてと。よろしくね。どっちの課題から済ましちゃおっか?」
クロッキーは速写、早描きといって5分ぐらいでモデルの形や動きを鉛筆の線だけで描く。水彩スケッチは絵具を使っての写生だ。
今日は天気がいい。まずは外に出て時間がかかりそうなスケッチを仕上げることに。
街に出てスケッチのポイントを探す。1枚仕上げたらすぐに次のポイントを探して歩き回る。の繰り返し。
先輩は途中、店先とかで小物なんかを見つけては
「わ〜これ、かっわいいね」と寄り道。
教室以外で2人きりの先輩は女の子っぽくて新鮮だった。
スケッチ10枚目を描き終えた時には、すっかり夕方になってしまい部活終了20分前だった。
「課題 半分残っちゃったね。」
「ですね、明日までなのにボクが遅いから」
「うんうん、私が寄り道ばっかしてたからよ。でも外に出れて気持ち良かった!残り時間少ないけどがんばろう」
それから美術室で交互にポーズを取り合い、変顔をしたり笑いながら10枚づつぐらいのクロッキーを描いた。
TIME UP。
とうとう下校時間になってしまい戸締りの見回りが来た。
部室に鍵をかけ職員室にもどして、帰り道を一緒に歩き出す。
「あーあ、やっとノってきたのに。ねえ、もしこの後用事なかったらもうちょっとやらない?」
課題の締め切りは明日中なのだからそんなに急ぐこともない。
でも、断る理由もない。
結局、いつものようになんとなく流されて、気がつけば先輩の自宅。はじめてなのに夕飯をごちそうになり2階の先輩の部屋に。女の子の可愛らしい部屋というよりはモノトーンで落ち着いたシンプルな部屋だった。
ボクは幼なじみの女友達とは違う緊張感を感じた。
「ごめんね、つき合せちゃって。さあ、やろう」
先輩は何ごともないかのように続きを始めた。
20枚ぐらい描いたところでポーズに困り始める。
「ちょっと休憩。暑いね。脱いじゃおっかな。」
(えっ?!)
先輩は制服のリボンを外してブラウスの第2ボタンまでを外した。ブラで隠されていない部分の可愛いらしい2つの膨らみが眩しいほど視界に刺さる。
まずい。
ボクは正直ちょっと発情した。女子が面倒とは思ってもからだに興味がないわけじゃない。いくら頭で制御してもからだは正直だ。カノジョでもない女の子の部屋で勃ってきた。気づかれないように視線を外して少し前かがみに座り直す。
ボクの様子を察したのか、いたずらモードの先輩。
「気になっちゃう、こっちの方がからだの線がわかっていいかもね」
なおもボタンを外し続ける。
(どうしちゃったんですか、先輩!?急に)
下では家族がTVを見ている音がする。
「ダメです。ちゃんとTシャツかなんか着てください。目のやり場に困ります。」
今思えば、精一杯の紳士的対応だった。偉いぞ!ボク。
「あら、この前、裸婦のデッサンしたじゃない。一緒だと思えば」
「知ってる人だと緊張しちゃいます。描けません」
「あれ~?もしかして彼女さんとかのからだ間近で見るような経験したことないの」
「あ、ありませんよ。そんなのいないし。」
「かわいい。じゃ、今日は私がなってあ・げ・る」
この後の先輩は大胆だった。
抵抗しようとする言葉を封印するようにKISSでボクのクチをふさぐ。
自分の胸にボクの顔を押し付けて抱き寄せる。ブラのレースとワイヤーが当たって痛くなるほどの強さだ。
先輩は欲情している。
それを感じてボクの我慢のスイッチはいとも簡単にOFFになった。
本能のままにブラジャーの下に両手をもぐりこませて闇雲にまさぐる。起立している乳首を軽くつまんでやると先輩は押し殺した息遣いを始めた。
「は、はっ、はっ❤」
チカラ任せに押し倒してブラを外そうと試みるけど、やっぱ初めてじゃ上手くいくわけない。しばらく苦戦していると先輩。
「大丈夫よ。そこに横になって」
自ら上半身を起こして前を隠すようにブラを取った。
隠した手の隙間を下から見上げると、小さな乳輪を帽子のように乗せた円錐形の柔らかな膨らみは上を向いていてキレイだった。
まさぐる
「こっちも見たいでしょ」
メガネを外して上気した先輩は副部長の顔の時とはまるで別人のようだった。
先輩はボクの顔の上に跨ると下着のまま下半身を押しつけた。スカートの中はすっかり汗と欲望で蒸れていた。
女性特有の甘酸っぱくていい匂いがする。
両ひざでボクをはさんで鼻先を敏感な部分にあてるように体を前後させる。
(女性はいつも脚を閉じているものなのに、エッチの時はこんなに広げて押し付けてくる。感動)
ボクの息と先輩のおつゆで下着の中心に1本の濡れた道ができていく。
「直接見て。ほら。」
スカートと下着を脱いで全裸にルーズソックスでM字開脚した格好で同じことを繰り返す。
はじめて見たアソコは衝撃的だった。
グロイ。
なのにヌラヌラと輝いて男をそそる。ボクのアソコは痛いくらいにビンビンだった。
反面、冷静な自分がいる。
(女の子もちゃんと陰毛生えるんだな。それに濡れるってこういうことなんだ。思ったよりも洪水状態じゃん)
「舐めてもいいよ。舌出して。」
(ボクはトイレじゃない・・・だけど。ぴったりと閉じているピンクの割れ目に恐る恐る舌先をあててみる。不思議な感触。甘い。開きかけの朝顔の花を逆さにしたような形に沿って触れる肉ひだは柔らかくも固くもあり温かい。溢れてくるおつゆを舌先につけて突端の一番敏感な部分に運ぶとまだ未発達なのか皮で守られていた。中身を引き出すかのように吸ってみると先輩はぴくぴくとからだを跳ねた。
「いい❤」
ボクは乱れる先輩の下半身を顔で受けながら、胸からウエストのS字ラインを両手で何度もなぞった。
「どう?したくなった。いいよ」
ここまでボクはされるがままだ。
据え膳くわぬは男の恥
ボクは腹をくくって初じめての体験を味わうことにした。
それは甘美な余裕のあるものとは到底いえないぎこちないものだった。
二人は飢えていた仔猫同士のように夢中になって貪りあった。
ことを終えて放心状態のボク。
人畜無害ではないのは先輩の方だった。そこそこ経験ありのずっと大人だった。
でも、先輩でよかった。
“ありがとう“
男にだって本当は初体験のシチュエーションやシュミレーションは少なからずイメージしているものだ。
だけど恋心や相手への興味なんてなくても男はオンナを抱ける。
思い知らされた体験だった。
これがボクの初体験。
「ふ〜ん。襲われちゃったんだね」
「なんだか妬けちゃうなぁ」
「ねえ、おんなじことしてみよっか。再現してあげる」
「初めての気分で私を抱いて❤」
See you